一、瓦屋根と木羽板(こばいた) 

 日本建築の美しさは屋根にあると言われています。また屋根は建物の寿命を握る重要な役割を担っています。


木羽板は瓦の下に敷き、瓦の隙間より侵入した雨水を外部に流し雨漏りを防ぐ役割をもった下葺材(したぶきざい)のことです。
古来より瓦屋根の下葺材はつねに木羽板が使われていました。


杉木羽ロールは防水性、透湿性に優れた下地材です。また材料は全て国産杉を使用した、建物にも環境にも優しい建築資材です。



二、縫製巻木羽を薦める理由

 縫製巻木羽とは、木羽板をミシンで縫いロール状にし、木羽の特性を活かしつつ、施工性を向上させた製品です。調湿し、呼吸する木羽板は屋根内部のムレによる腐れを防ぎます。100年以上持った建物の多くに木羽が使われている事実からも、瓦屋根には木羽は必須と考え、施工する全ての建物に採用しています。

三、「やね板木羽家」を応援する 

 縫製木羽屋は以前、全国各市町村に最低1、2件はありましたが、石油製品の下葺材に押され、今では全国に2、3件程度になってしまいました。
廃業寸前から、当社作業場の一角を提供し、生産を続けてもらっている木羽屋があります。県産杉の厚剥ぎ木羽を提供できる貴重な「やね板木羽家」を斑鳩建築は応援しています。